日常生活で発生する結露の原因は?
家の中の結露はどんなところで、どのように発生しているのでしょうか?
まずは結露が発生するしくみを理解することが結露対策の重要なポイントになります。
結露が発生する=水蒸気(湿気)があることになります。
家の中の水蒸気は右の図のような場所で主に発生しています。
毎日の炊事・調理、熱帯魚などを飼っているの水槽、開放型のストーブやファンヒーター、室内での洗濯物干し、洗面台やお風呂でのお湯の利用、人や植物の呼吸などなど、日常生活に欠かせない作業や設備から水蒸気(湿気)は常に発生しています。
中でも開放型ストーブはコップ1杯分、洗面台・お風呂の蒸気からは1リットル、なんと室内の洗濯物干しは一日で2.7リットルもの水蒸気を発生させるといわれています。
どんな状態で結露が発生するのでしょうか?
結露が発生するにはいくつかの条件があり、大きく影響するのが水蒸気(湿気)と温度差です。
氷の入ったグラスの表面は結露します。これはグラス表面の温度が氷により冷やされ、グラス表面の湿度が100%を超えるためです。
空気中の水蒸気は温度によってその絶対質量(水蒸気の最大量)がきまります。温度が高いほど絶対質量は増え、温度が低いと絶対質量は減ります。
グラス表面が冷やされ、絶対質量を超える温度まで下がったとき(湿度が100%を超えたとき)に結露をします。
家の中の結露で一番目につくのは冬場の窓ガラスですよね。
これは冷たい外気がガラス表面に伝わり(ガラスは熱を通しやすい)、このガラス付近が室内側の空気の温度を下げることで結露します。
つまり先程の氷の入ったグラス表面と同じ状態になるわけです。
結露が引き起こす危険性。
目に見えない結露が頻繁に起きていると、常に壁や天井の中の湿度が高くなり木材などが湿った状態になります。一定の温度と湿度があると、カビやダニを発生させる原因になってしまいます。
梅雨時期に締め切った押入れやクローゼットがカビ臭くなるのは、カビやダニが生息するのに丁度良い環境になってしまっているからです。
そして、カビやダニを餌とする害虫もやってきます。代表的な害虫はやはり白蟻です。湿った木材は白蟻の大好物となります。結露が白蟻を誘因したとみられる被害も報告されています。
室内側はカビの悪臭やダニの死骸によるアトピーや喘息などのアレルギーを引き起こす危険性があります。建築資材や家具の接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質は、高温度・高湿度になるほど放散量が多くなることから、さらに家の中の空気環境が悪くなり健康に悪影響をもたらします。
結露に困らない窓選びが大切です!冷えにくい窓にしていきましょう。
窓の断熱、結露の対策は基本的には同じです。
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